人生はタライの中の水
冬
1月、まだ一人暮らしをしていた。本屋のバイトもしていた。
そういえば、久しぶりとかの挨拶の前に=Loveのことを熱弁してくれた先輩へ、日本武道館初日のチケット当たりました。大好きな先輩のおかげで幸せになれるツールが増えましたよ。
有難いね。
来年度からはもうずっと会えなくなるかもしれないから、それまでに優しさは返して、温かさには染まっていよう。必死に探す、必死にもがく。 - 妖怪泣き笑い
バイト先の先輩に激推しされたイコラブちゃんの武道館には行かなかった、チケットは持っていたけれど。このために必死になって実習妙録やレポートを終わらせてきたのに、最後の最後で行かなかった。
正しかったのか正しくなかったのか、今でも分からないけど、アレでよかったと思えています。
最後までくれた優しさは全然返せていないけれど、返せていない心残りで絶対に忘れないから。もう返せないかもしれないけれど。
全部全部大好きです。これまでも、これからも。
って書きながら泣いてる。
別れは寂しい、どの類であれ。
2月、引越しを2回した。滋賀から地元へ、そして次は京都へ。愛しき一人暮らしの日々、完璧な暮らしでも丁寧な暮らしでもなかったけれどそれすら愛しかった日々です。結局誰も遊びに来なかったね、私だけのお城。
春
3月、母親が手術をした。
息子の誕生日に、息子を産んだ病院で、息子を育てた乳房をとる手術。
運命だとか言いながらめちゃくちゃ最期の雰囲気出してたけど、その1週間後にはNEWSのライブに参戦してた。そういうところが好きですよ、お母さん。
就職活動を始めたのも3月、思ってたソレとは程遠かったですね。
4月
乃木恋のイベントに参加しました、オタクとして、ヘルパーとして。
毎度毎度ありがたいですよ、おかげさまで毎年素敵な想いをさせてもらってます。ありがとう。来年からはなかなか会えないかもしれませんが、何卒これからも。
4月29日、MOROHAのライブは中止になった。
ソレでも良かった、不要不急ではないよってバンドが言うし、私もそう思えたから。
「必要なものさえも自粛しなければならない状況」だった春。
5月
就職試験1回目、3期生ライブの日だった。前日にソワソワしながら4期生ライブを観ていた気がする、いや見ていなかった気もする。それくらいソワソワしてた。
そして同時にこの月に就職活動が終わりました。
まさかのお祈りメール無しで、アレを受け取るのは就活生の義務だと思ってたのにね。就職活動はゴールしましたが、ここからがスタートらしいです。まア、最初のボーナス貰うまでが勝負だと勝手に思っているのでとりあえずそこまでスタートダッシュ。
夏
6月、やりたかったパラスポーツを始めた。ここからグッと自分の幅が広がった気がする。
偉いね、始めて。パラスポーツだから偉いとか、そういうことではなくて、やりたいと思っていたことに勇気出して飛び込んだことが。
去年までの私より強くなってる証だと思う、そうじゃないとしてもそうだと言い聞かせて自分を甘やかしてる。
それくらいがいいよね。
7月、一人宮城旅。
乃木ちゃんのライブに行くため、行きたかった場所に行くため。
阪神淡路大震災から復興した街で生まれ育った人間だけど、震災の傷跡を見たことはあまりなくて。だから見に行きたかった、まアライブのついでにはなった訳だけど。
去年までは宮城にライブを観に行くなんて思ってなかった。乃木ちゃんに感謝ですね、乃木ちゃんがいなければ夜行バス乗ってまで行こうとは思えなかったかもしれない。
8月、バイトバイトの日々。小中学生とひたすら毎日毎日遊ぶ日々。たまにサッカーしたり。
こんなに可愛い小中学生ともあと2ヶ月くらいでお別れ、寂しいねぇ。
秋
9月、地元の友だちと久しぶりにご飯を食べに行ったり。幼稚園から高校までずっと一緒だった幼なじみ、実家が目の前な友だち、みんな元気で形が変わってもあの日のままで、ずっと大切にしたいですね。恋人がいたりしても気にかけてくれる人達、何かでお返ししたいです。
10月、乃木ちゃんのイベントで知り合った女の子とビーバーのライブに。2年前くらいにも似たようなことがあったね、繋がりを大事にできるのは私のいいところだと思います。
いつまでたっても人見知りは発揮するし、上手く話せた記憶はないんだけど、あの子が作り出す雰囲気が好きだったのは覚えてる。ライブが楽しかったのはもちろん、あなたと見に行けたのが嬉しかったです。いつかまた、と勝手に思っております。2年前のあの子も。
あと全然関係ないけど車椅子ユーザーがコーナーギリギリを攻めて進んでいくのが大好きです。ぶつかりそうだったり曲がり切れるか不安になるくらいの勢いで進んでいくあの姿、どの車椅子ユーザーも持ってて大好き。いつまでも見ていたいです。
11月、6月に始めたパラスポーツの初めての大会。一勝一敗で予選ラウンド敗退。
確実に手応えもあったけれど、勝たなきゃ意味ないよね。障害の有無とか関係なく、勝負は勝ってこそ。
この負けに意味があるとは思えないけれど、意味があったと、この負けがあったからと言えるのはこの先の私だけ。頑張りたいです、バカにされても。必死に、がむしゃらに、泥臭く愚直に。
12月、滋賀の山奥で鹿肉猪肉をご馳走になって、人の優しさに触れたり。赤の他人の私にまで家族に向けるような優しさを与えてくれて、また来てねってニコニコ笑顔で言ってくれる人達。また会いたいです、だから続けます、色んなこと。
クリスマスには視覚障害者と駅前で募金活動したり。
全部全部、振り返れば6月に踏み出した自分のおかげです。ありがとう。
「必要なものは掴んでひとつも離さなかった」と胸を張れる冬。
なかなか濃い一年だった、と自分では思う。私の人生の中では1番かもしれない。
始めたことがある、掴み取った場所もある、会わなくなった人がいて、別れを告げた場所もある。
堂々と胸を張れる人生ではないけれど、出会った人のおかげで胸を張りたい人生です。
今年初めて会ったあなたも、去年から優しくしてくれるあなたも、今後会うかもしれないあの人も、そろそろお別れをしなくちゃいけないあの子たちも、おかげさまで今日があります。
あなたが見せる誰かへ向けた愛に救われたりしています。
自分の意思で選んで、自分の手で掴んで、自分の足で進んでると思ってるからこそ、あなたのおかげで今日を生きられてると思ったりします。
だからどうしたという話ですが。それが嬉しいというお話で。
今年も1年ありがとうございました。
来年も、誰に向けていようが、あなたのあたたかな愛を見れますように。
来年もこんな私ですがゆるーーーーーくお付き合い下さい。
笑いあえたらいいね、それが無理でも笑っていられたらいいね。